アラスカ先住民クリンギット族。 墓守、ストーリーテラー。
30代前半に、住宅開発のために掘り返された祖先の墓地を目の当たりにし、開発計画を中止させ、散乱した遺体や遺骨の再埋葬、墓地の復興を一人で始める。それ以来35年以上にわたり、祖先の墓地・聖地の保護と修復の活動を続け、10万基以上の墓を修復、再埋葬した遺体は500体以上になる。また、各地に持ち去られた祖先の遺品、遺体や遺骨を家族のもとに戻す返還運動(リペイトリエーション)においても中心的役割を担う。これらの活動から、長老たちに神話の語り手として選ばれ、30年以上にわたり世界各地でストーリーテリングを行う。
ドッグ・サーモンの氏族、およびアラスカ南東部のジュノー周辺地域(オーク地域)のリーダーでもある。アラスカの自然写真家 故・星野道夫氏と親交が深く、その出逢いは『森と氷河と鯨』(星野道夫著/世界文化社)などにも描かれている。97年には映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番』に出演、以来日本各地で神話を語り続けている。
2011年には東日本大震災を自ら日本滞在中に体験。いったんアラスカに帰国したものの、再び日本を訪れ、巡礼の旅を行った。その映像は青樹洋文撮影・編集により『ともしびの巡礼』として2012年に発表された。
著書:『かぜがおうちをみつけるまで』 (谷川俊太郎訳/スイッチ・パブリッシング)
北海道・釧路出身。10代の頃よりプロの演奏者として活動。その後も、プロデューサーとして音楽に関わり続けてきた。民族楽器を即興で奏でるという独自のスタイルで、1994年よりソロの演奏活動を始める。
ライフワークとして、教育・福祉施設などで演奏し、音を通じて人々と深い交流を重ねる。舞踏・詩・絵画・写真・アイヌ詩曲舞踊団「モシリ」など、様々なアーティストとのコラボレーションも多数。1998年より『地球交響曲・第3番』出演のアラスカ先住民クリンギット族の語り部、 ボブ・サム氏と日本各地で共演し、2011年、東日本大震災後には、2年続けて全国ツアーを。2019年にもツアーを行う。
2006年、『地球交響曲・第6番』虚空の音の章に出演。2018年に奈良裕之の奉納演奏を追ったドキュメンタリー映画「天鹿乃路」が青樹洋文監督プロデュースにより完成。各地で上映を開催。
海外では、アメリカ・オーストラリ ア・インドネシア・タイ・韓国にて演奏。一般公演の他、神社・寺院・遺跡など、国内・外の聖地で数多くの奉納演奏を行う。
コンサートの他、ワークショップ、瞑想会、その他に写真や書による個展も行うなど、多才なアーティストでもある。30年以上にわたる瞑想歴を持ち、自らを導管として在ることで、奏でられる音は、人の奥深くに眠っている本質に伝え響くとして定評がある。
1960年、北海道札幌市生まれ。株式会社青樹劇場代表、映像作家、文筆家。
中央大学商学部卒業、カシオ計算機株式会社ブダペスト事務所所長、ワルシャワ事務所所長、コナミ・シンガポール代表取締役などを経て独立。
2002年、先祖の地、徳島へ旅に出て、300年を遡り青木家の家系図と巡り会う。
2003年、「映画『地球交響曲/ガイアシンフォニー』を一万人に」プロジェクトを始動。2007年までに、78回の自主上映会を開催、計 11,267人を動員した。その後、自分でもカメラを回し始めるようになる。現在は、作家を目指し執筆中。
◎主な映像作品『奈良裕之ソロコンサート』(2008)、『Ryo MIKAMI Pit Fire (野焼き)』(米国のみで発売)(2010)、『ともしびの巡礼 ワタリガラスの神話と祈りの音』(2012)、「陶芸家 三上亮 作等ドキュメンタリー 『STARDUST』」(2015)、『天鹿乃路(ししかみのみち)』(2018)