英文e-mailは短文で。一つの英単語ですべての状況を説明できる語句を探す ―サイモン先生(板橋本町) ETCマンツーマン英会話

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― まずサイモン先生の自己紹介をお願いします。

オランダ生まれです。5歳の時に家族がオーストラリアに移住。メルボルンのそばにある田舎で育ちました。32年前に単身でシドニーに引越し、そこである日本人に出会いました。現在の私の妻です。その3年後の2006年来日し、現在にいたります。

― ご自身の性格については、どのように思いますか?

楽しいことが大好き。ですから、レッスンでも生徒さんに楽しんでもらえるように心がけています。親しみやすく、好奇心の強い性格だと思います。新しいことにチャレンジして、学ぶこと、知識を身につけることも好き。現在は漢字を勉強しています。

オーストラリアで建築業に従事していたことをありますが、新しいものを創造し、造り上げることが大好きです。時間に余裕があった頃にはサーフィンもやっていました。行動的で常に身体を動かしています。

― 先生がレッスンを行う際に、常に気に留めていることはありますか?

ひとりひとりの生徒さんが、英語に関して具体的にどんな点に問題を抱えているか、苦手なのかということです。発音なのか、文法なのか、それともボキャブラリーなのか、リスニングなのか。それは生徒さんによって異なります。英語のレベルもTOEICで900点という高得点を取った方から、初歩的な英語しか話せない方まで、様々いらっしゃいますので。

私は、それぞれの生徒さんの抱える問題を把握して、その生徒さんが確実に新しい何かを学べるようなレッスンをしたいと思っています。生徒さんがレッスンを満足して楽しんでくださっているかどうかは、生徒さんの表情を見ればすぐにわかります。

― 先生オリジナルのレッスン方法、カリキュラムのようなものを用いることもあるのですか?

IMG_5324カリキュラムを用いたレッスンには一長一短があります。それぞれ生徒さんが学ぶスピードも異なりますので、特定のカリキュラムがすべての生徒さんにマッチするとは言いがたいです。

私はかつてGABAで教えていたことがあります。GABAは独自のすばらしいレッスン方法を持っています。そのオリジナル・メソッドには、様々な形態のワークショップやTOIEC学習法など、生徒さんの役に立つたいへん優れた点があります。

他方、繰り返しになりますが、それがすべての生徒さんに合っていたとは、個人的には思えません。レッスンで私が生徒さんによくする質問は「今日のレッスンで何が一番役に立ちましたか?」というもの。レッスン方法が何であれ、生徒さんの役に立たなければ意味がありません。

また、生徒さんが興味深いと感じること。面白いと思うことも、非常に重要なことです。私は現在、漢字の学習にとても苦戦していますが、でも面白いと思った漢字はすぐに覚えられるのです。

たとえばラーメン屋で見つけた「安い」という漢字。家を意味するウ冠に「女」と書きます。最初は「女性が家にいるとなぜ安い?」と不思議に思いました。実はそうではなくて「女性も家のなかでは安心」という意味からできた漢字だと知り合点がいきました。こんなふうに興味を持った漢字はどんどん頭に入ってきます。

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― 現在ETC英会話の複数名の生徒さんに教えていただいています。それぞれのレッスンはどんな雰囲気ですか? 

Hさんにとって英語を学ぶことは、趣味のひとつのようです。他方とても一生懸命です。「Duolingo」という英語学習の無料アプリがあるのですが、そこでわからなかった部分を質問。また、NHKテレビなどで英語の番組をよくご覧になっており、その週の放送で理解できなかった英文の意味を質問したりしています。

Yさんは、主に英語表現の修正について。「この言い方は正しいか」「もっとよい表現方法はないか」「この文脈においてもっと適切な語句はないか」などの質問が中心になっています。

Tさんは、最近インドから帰国したばかり。ご自身の英語に非常に自信を持っています。現在はインドでの出来事について話をしながら、さらに英語のブラッシュアップを目指しています。

Yさんは、リスニングに問題があるようなのでその強化を。Kさんは、現在アメリカ人の顧客に対して行うプレゼンテーションの練習をしています。

― 英文e-mailの書き方も指導されていますね

これは複数の生徒さんに行っています。皆さんに共通するのは、一文にたくさんの文字を詰め込みすぎて長文になってしまっていること。これに文法的な間違いが加わると、ほとんど意味が伝わらなくなくなります。ネイティブスピーカーはもっと短文を使って文章を書きます。

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一文を短い文に分割することはもちろんですが、語彙の選び方もポイントです。たとえば日本語の「花見」を英語で表現しようとすると、“flower viewing”とか、“picnics in the flower trees”となってしまいます。これを日本語は「花見」というたった二文字で説明できています。

その逆もあるわけです。たった一つの英単語で、すべての状況を説明できる語句があるのです。このようなアドバイスをしながら、英文e-mailの書き方について学んでいます。

― 英語について質問をしてよろしいですか? まずはウィキペディアにあったこの英文です。“Alan Berg was known for his largely liberal, outspoken viewpoints and confrontational interview style.” この“largely”はどのような意味でしょうか。

(Wikipedia 記事リンク)
※Alan Berg

“mostly”(「大抵~、ほとんどは」)に置き換えることができると思います。

― “very liberal”と言い換えることはできますか?

奇妙な感じがしますね。“very liberal”は言わないと思います。

(そう言いながら、先生はラップトップパソコンを始動し、部屋の中心にあるディスプレーに接続。“largely”の意味とその例文を打ち込むとディスプレーに映し出されました。生徒さんは先生の説明をディスプレー上で視覚的にも確認することができます)

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― この文章の書き手はなぜ “mostly liberal”ではなく、“largely liberal”という表現を使ったと思いますか? 意味やニュアンス上どのような違いが生じるのでしょう?

一般的な会話では “mostly”が使われると思います。“largely”からは洗練された、より教育レベルの高い印象を受けます。これはウィキペディアに書かれていた文章ですね。その辺も関係しているのかもしれません。

― 次はCNNのニュース・タイトルから質問です。“Trump, Xi talked Syria strike over ‘beautiful’ chocolate cake” 通常“over”は「超える」の意味で使いますが、ここではどのような意味なのでしょうか。

(ニュース記事リンク)
“※Trump, Xi talked Syria strike over ‘beautiful’ chocolate cake”

これはちょっとひどいニュースですね。この場合の“over”は、“during”、“while eating”の意味です。

「トランプ大統領は、極上のチョコレートケーキを食べながら、周国家主席にシリア攻撃について話した」

この“over”は、次のように使います。

Let’s discuss it over lunch.
「それは昼食を食べながら話そう」

We spoke about it over some delicious sushi.
「私たちはおいしい寿司を食べながら、その件について話をした」

printout(ここまで打ち込むと、今度は先生はプリントアウトして渡してくました)

― これはよい復習になりますね。生徒さんは先生の話(聴覚)だけではなく、視覚でも英文を確認できるとても良い方法ですね。今日はどうもありがとうござます。

(※)2017年7月に板橋本町へ引越しました。