映画『The Sheltering Sky』(シェルタリング・スカイ)でアフリカ英語

sheltering-sky-movie-poster-1990-1020204819 空はなぜ青いのでしょうか?それは太陽光線の中の青い光だけが大気中の分子にぶつかって乱反射するから。本当の空の色は闇の黒。無数の星がちりばめられた宇宙の闇が空の本当の姿なのかもしれません。時に人を強烈な孤独感と恐怖に包む宇宙の闇を、昼は太陽の青いカーテンで覆い隠しています。

 映画『The Sheltering Sky』(シェルタリング・スカイ)はまさにそんなことを表現したタイトルでした。映画の中で原作者のポール・ボウルズ(Paul Frederic Bowles)自身がナレーションで次のように語っています。

 The sky hides the night behind it, and shelters the people beneath from the horror that lies above.
 (空はその後ろに夜を隠している。そして、空の下で暮らす人々を夜の恐怖から庇護している。)

 何度か登場する彼のナレーションは、その文体とリズムが美しく惚れ惚れとします。『The Sheltering Sky』はポール・ボウルズのデビュー小説。彼は30代後半でした。しかし晩年の彼はこの作品を振り返り、インタビューで次のように答えています。

 当たり前だが、僕は何度も読んだ違う言い回しができたと思うこともある。今ならもっとうまく書ける。当然だ。執筆したのは1947年から48年にかけてだ。今は96年だから長い年月が過ぎた。その間にテクニックが向上している。

 『Let it come down. The life of Paul Bowles. シェルタリング・スカイを書いた男 ポール・ボウルズの告白』より

さらに映画自体に関してもかれは次のように語っています。

 (映画監督は)早くローマに帰りたかったんだろう。完成を急いだ。(映画の)最後はばかげている。ほかもひどいが、最後の部分は許しがたい

 こんな風に言われるとどうしても原作本も読みたくなります。英語を学ぶモチベーションのひとつとして、英文学に浸りたいからというものもあると思います。美しい言葉とのめぐり合いは、人々の人生をより豊かにしてくれるのだと思います。美しい季節、おいしい食事、人々のやさしい心にに出会ったのと同じように。

http://youtu.be/d04GvfF0TKQ
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