映画『Runaway Jury』(ニューオーリンズ・トライアル)で南部アメリカ英語マンツーマンレッスン

ETCマンツーマン英会話 アメリカには陪審コンサルタントという仕事があるそうです。裁判に勝つための陪審員を選出するためのプロです。

 陪審員候補者の徹底した身元調査を行い、被告に対する同情、もしくは反発心はもちろんのこと、表面上はわかりづらい思想や嗜好まで調べ上げます。こうしたデータを下に、陪審員の選出において、候補者の受け答えや言外のニュアンス、ボディランゲージなど、あらゆる情報を分析。そして、心理鑑定・人物評価などの専門知識を駆使して、最終的にどの候補者を陪審から外すべきかなどをクライアントに対してアドバイスするのが仕事だそうです。つまり、人の心を読むスペシャリストといえます。

 映画では弁護士のカバンに仕込んだ盗聴カメラ、法廷外での陪審員にたいする脅迫、不法侵入など驚きの場面が展開しますが、どれも実話に基づいた話だそうで、裁判員制度が始まったばかりの日本では信じがたいことばかりです。

 映画の舞台はルイジアナ州ニューオーリンズ。選出された12人の様々な家陪審員の中から、陪審長を選ぶことになります。軍隊を率いた経験のある自分がふさわしい。いや、戦場での経験はないが、二人の子どもを育て上げた母である自分が陪審長になるべきだ。やや緊迫したやりとりのなかで、黒人の陪審員の一人が、おどけながらこんなことを言います。

 In that case, y’all ought to consider me. Hell, I got three kids.
  (それなら、皆さん僕のことも考慮に入れるべきだ。僕には三人も子どもがいるからね。)

 ought to は should と同意。南部英語で登場する表現の一つです。y’allは、you all の短縮形。通常、二人称複数はyouなのですが、南部方言ではyou all をよく使います。三人以上の相手に使うのはもちろんですが、相手が二人の場合にも使われます。「ユーオール」もしくは「ヨール」と一音節で発音され、yawlと綴られる事もあります。男女に限らず複数の相手を指す you guys という表現に置き換えることもできそうです。

▽Runaway Jury trailer

(※)参考リンク
マイケルも頼んだ陪審コンサルタントとは?