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日本特有の儀式や習慣について、外国人の方から質問を受けることがあり ます。

日常的に接している事柄であれば何とか英語で説明できそうですが、 日本で暮らす人々にとっても特別な体験となると、なかなか難しそうです。

「即位の礼」(そくいのれい)とは、日本の天皇が皇位を継承したことを 国内外に示す一連の儀式のこと。

この儀式の中心となるのが「即位礼正殿の 儀」(そくいれいせいでんのぎ)で、即位した天皇が日本国の内外に即位を 宣明する儀式です。

諸外国における戴冠式、即位式にあたるそうです。

BBCは10月22日、「即位礼正殿の儀」を次のような見出しで報じました。

※Naruhito: Japan’s emperor proclaims enthronement in ancient ceremony
(10月22日、BBC News) 
https://www.bbc.com/news/world-asia-50120563

Japan’s emperor”は「天皇陛下」、”proclaims”は「〔正式に〕~を 公表[宣言・宣告]する」、そして”enthronement”は「即位」。

直訳する と「徳仁さまは古式ゆかしい儀式で、正式に即位を宣言」となるでしょうか。

同じニュースをBBCの日本語サイトでは次のように訳していました。

※天皇陛下、「即位礼正殿の儀」で国内外に即位を宣言
(2019年10月22日、BBC)
https://www.bbc.com/japanese/50134600

この日本語と英語の記事を読み比べてみることで、日本特有の儀式や習慣 を英語で説明する際に必要な語彙や表現などを修得できるかもしれません。

また、英国のThe Independentは次のような見出しでした。

※Japanese emperor Naruhito ascends throne in ornate ceremony
(2019年10月22日、The Independent) 
https://www.independent.co.uk/news/world/asia/japan-emperor-naruhito-enthronement-ceremony-masako-akhito-tokyo-palace-a9165716.html

ascend”は「(王位/皇位など)を継承する」、”throne”は「王位/皇位」。

” ornate”は「華麗な」「装飾豊かな」,「絢爛けんらん豪華」などという意 味です。

この「即位礼正殿の儀」にひとりだけ、高校1年生が招待されていました。 相良倫子さん、15歳。

昨年2018年6月23日の沖縄全戦没者追悼式で、平和の詩 「生きる」を読み上げた方です。

当時は沖縄県浦添市立港川中学校の3年生で した。

※「願う思い、陛下と同じ」 平和の詩・相良さん参列
(2019年10月23日、琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1012707.html

 彼女の詩に今再び注目が集まっています。

既に英訳もされていましたので、 ほんの一部ですが日本語と併記して下記に記載します。

–「生きる」浦添市立港川中学校3年 相良 倫子 より抜粋–

あなたも、感じるだろう。

この島の美しさを。

あなたも、知っているだろう。

この島の悲しみを。

そして、あなたも、 私と同じこの瞬間(とき)を 一緒に生きているのだ。

今を一緒に、生きているのだ。

You surely feel it.

The beauty of this island.

You surely know.

The sadness of this island.

And you are living in this moment, just like me.

We are living together.

だから、きっとわかるはずなんだ。

戦争の無意味さを。

本当の平和を。

頭じゃなくて、その心で。

戦力という愚かな力を持つことで、 得られる平和など、本当は無いことを。

So we should understand

The senselessness of war and what true peace is.

Not in our minds, but in our hearts.

That there is no real peace

From possessing the foolish force of war potential.

相良さんはこの一遍の詩をもって即位の礼に招待されたであろうこと。

そ のことにどのような意味があるのか、日本で生きる私たちは思いを馳せるべ きだ、などとする声がSNS上で多数上がっています。

ぜひ、この機会にご一読されてみてはいかがでしょうか。

詩の全文は下記で読むことができます。

※<平和の詩全文> 生きる 浦添市立港川中学校3年 相良 倫子
(2018年6月26日、琉球新報) 
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-746576.html

毎日新聞社による英語訳も掲載されています。

※Full translation of peace poem ‘Live’ recited at Okinawa war memorial ceremony
(2018年6月25日、毎日新聞) 
https://mainichi.jp/english/articles/20180625/p2a/00m/0na/015000c

相良さんが詩を朗読されている動画は下記で閲覧可能です。

※相良倫子さんの平和の詩「生きる」
(2018年6月26日、琉球新報) 
https://youtu.be/iRkp7c96a70